「頑張るほど、遠ざかっていた。」——入江トモのこと
はじめまして。 フェザータッチ小顔メソッド創始者・VIPサロン構築プロヂューサーの入江トモです。
南麻布でSALON DE KOHを運営しながら、フェザータッチ小顔メソッドをサロンオーナーやセラピストの方々にお伝えする活動をしています。
でも今日は、資格や経歴より先に、もう少し個人的なことを書かせてください。
「うまくやらなければ」と思うほど、手は重くなった
施術者になって20年以上が経ちます。
最初の頃、私はとにかく「うまくやろう」としていました。 技術を磨いて、結果を出して、お客様に喜んでもらって。
でも、力を込めれば込めるほど、なぜか施術がうまくいかない感覚があった。 手が重くなる。お客様の体が、どこか緊張している。
転機は、ある言葉を聞いた時でした。
「流そうとしなくていい。邪魔をやめればいい。」
ホースを強く握れば、水は止まる。 そっと、外側をなでるだけで、中の流れは自然に動き出す。
それがフェザータッチの原点です。
目を閉じて、まっすぐ歩けますか
世界の伝統療法を巡る一人旅を続けています。
インドネシア・ジョグジャカルタで体験した「マサンギン」という儀式があります。 目を布で覆い、2本の大きな木の間をまっすぐ歩いて通り抜ける、というもの。
やってみると、わかります。
「通り抜けなければ」と思った瞬間、体に力が入る。 そうすると、どんどんズレていく。
呼吸を整えて、ただ静かに歩いた時だけ、体の中心が自然にまっすぐを知っている。
これは施術と、まったく同じことだと思いました。
そしてそれは、セラピストとしての在り方とも、重なっています。
「何者かになろう」から「本来の感覚に戻る」へ
20代の頃の私は、正直に言うと、「何者かになりたかった」と思います。
技術、資格、実績。何かを積み上げることで、自分を証明しようとしていた。
でもジョグジャカルタの、ゆっくりした時間、土の匂い、植物の力、急がない文化——そういうものに触れながら、気づいたことがあります。
本当に人の体が変わる瞬間は、セラピストが「何かをした」時ではなく、セラピストが「手放した」時だ、と。
頑張らなくていい、ということではありません。 ただ、力みが、一番の邪魔になる。
このブログについて
ここでは、施術の哲学、伝統療法の旅、そして「緩む・抜く・自然に戻る」というテーマで、感じたことを書いていきます。
セラピストとして、何か煮詰まっている方。 もっと自分らしい施術を探している方。
そんな方の、ふっと息を抜くきっかけになれたら嬉しいです。
