セラピストは究極の花嫁修行
セラピストは究極の花嫁修行
今日は少し、昔話をしようと思います。
私がまだ20代だった頃のことです。
セラピストとしてのキャリアをスタートさせたばかりで、「この仕事で生きていきたい」と、とても真剣に考えていた時期がありました。
そんな私に、ある方がこんなことを言ったんです。
「その考え方だけにとらわれなくてもいいんじゃないかな」
最初は、正直驚きました。
当時の私は、技術を身につけて、セラピストとして一生働いていくことが正解だと思っていたからです。
でも今振り返ると、その言葉は、私のセラピスト観を根っこから変えてくれた一言でした。
高級スパのオーナーに言われた言葉
私が入社したのは、某高級スパでした。
当時、業界でもとても勢いのある会社で、オーナーは若くして大成功を収めた方。人脈も広く、独特の存在感がある方でした。
入社してすぐ、そのオーナーに会う機会がありました。
「どうしてうちに入ったの?」
そう聞かれて、私は正直に答えました。
「手に職をつけたくて。一流の技術が身につくスパに入りました。この仕事をずっと続けていきたいんです」
自分では、とても真剣に答えたつもりでした。
でも、オーナーの返事は、私の想像とは少し違っていました。
「セラピストという仕事を、技術職としてだけ見ない方がいいよ」
そして、こんな話をしてくれました。
「本当に豊かな人たちは、おいしい食事は外でいくらでも食べられる。だから料理が上手なことだけが、特別な価値になるとは限らない。
でも、家に帰った時に、ふかふかのタオルをそっと差し出してくれる人がいる。疲れた体をやさしくほぐしてくれる人がいる。美しく整えられた空間で、心から癒される時間をつくれる人がいる。
そういうことは、お金を出せば簡単に手に入るようで、実は家庭の中ではなかなかできない。
空間を整えられて、人を癒せて、おもてなしができる。
それがセラピストなんだよ。
だからセラピストは、究極の花嫁修行でもあるんだ」
その時は、少し悔しいような、でもどこか納得してしまうような、不思議な感覚がありました。
料理が上手な女性はたくさんいる。
でも、本当の意味で人を癒せる女性は、実はそんなに多くない。
空間を整える美意識。
触れるだけで緊張がほどける手。
VIPの方を前にしても動じない接遇。
それは、セラピストだからこそ自然に身についていく力なのだと、少しずつわかるようになりました。
バンク・オブ・アメリカ元執行役員の方から聞いた、奥様の在り方
時間が経って、私が独立を考え始めた頃のことです。
「経営を学びたい」というご縁から、バンク・オブ・アメリカの元執行役員の方のアシスタントにつかせていただくことになりました。
外資系金融のトップを走ってきた方で、周りにいる人たちのレベルもまったく違う。
毎日が学びの連続でした。
その方から、奥様のお話を伺う機会がありました。
話を聞けば聞くほど、私の中で「本当に人を支えられる女性」とはどういう存在なのかが、少しずつ形になっていきました。
奥様は、ただ家庭を守るだけの方ではありませんでした。
秘書のように支え、
恋人のような魅力を持ち、
スタイリストのように美意識があり、
妻として家庭を整え、
さらにご自身の経済力もある。
一人で何役も担っている。
それも、無理をして演じているのではなく、とても自然に。
VIPへの接遇が身についていて、
おもてなしができて、
空間を美しく整えられる。
そして、その奥様が家庭の中でつくっていた空気や在り方の話を聞いた時、ふと思ったんです。
あれ、これって。
高級スパのオーナーが言っていたことと、同じじゃないか。
全然違う二人が、同じ本質を教えてくれた
全然違う世界の、全然違う二人から、本質的には同じことを教わりました。
一人は、日本の高級スパを作り上げた経営者。
もう一人は、外資系金融のトップを走ってきた方。
でも二人が教えてくれたものは、同じでした。
それは、
「本当に人を支えられる女性の力」
でした。
セラピストが積み上げるのは、技術だけじゃない
セラピストという仕事は、技術職だと思われがちです。
私自身も、ずっとそう思っていました。
でも、続けていくうちに気づくのは、技術の先にあるものです。
触れ方。
言葉の選び方。
空間の整え方。
クライアントの感情を読む力。
VIPの方への接し方。
これらはすべて、人生そのものに活きる力です。
家でふかふかのタオルを渡せる人。
疲れた人の体と心をほぐせる人。
場を美しく整えられる人。
相手が本当に求めているものを、言葉にされる前に感じ取れる人。
それがセラピストなのだと、今は胸を張って言えます。
セラピストとして磨かれるもの
セラピストとして身につくものは、サロンの中だけで終わりません。
触れる技術や力加減の繊細さは、パートナーや家族への癒しになります。
空間演出や美意識は、家庭や場の空気をつくる力になります。
VIP接遇やおもてなしは、どんな場でも動じない対人力になります。
感情を読む力や寄り添う力は、信頼される人間関係を築く力になります。
技術を磨くことは、自分自身を磨くことでもある。
20代の私が言われた言葉は、今思えば、
「もっと大きな視野で、この仕事を見てごらん」
というメッセージだったのかもしれません。
セラピストという仕事を、もっと人生の力に変えたいあなたへ
もし今、あなたがセラピストとして働いていて、
「このままでいいのかな」
「もっと自分の価値を高めたい」
「技術だけではなく、人としても選ばれる存在になりたい」
そんなふうに感じているなら、ぜひ一度こちらを受け取ってみてください。
セラピストとしての経験を、仕事だけで終わらせず、人生そのものの魅力に変えていくためのヒントをお届けしています。
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セラピストとして、もっと選ばれる私になるために
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入江トモ
